美肌のためにとりたい成分
2021年9月30日
美肌のために化粧品に投資する人は多いと思いますが、同じように大切なのが内側からの対策です。美肌のためには、どんな成分をとり入れればよいのでしょうか?
吹き出物やニキビなどの肌荒れ予防のためには、皮膚細胞の新生に関わるビタミンAや、皮膚の抵抗力を高めたり新陳代謝を促してくれるビタミンB群や亜鉛など、ビタミン・ミネラル類をしっかり摂ることが大切です。また、美肌作りの材料となるタンパク質も意識して摂取しましょう。
ビタミンAが豊富なのは緑黄色野菜、うなぎやレバーなど。ビタミンB群や亜鉛は魚介、肉、うなぎなどに含まれます。これらはタンパク質も豊富で、美肌のためにも魚や肉は必要量をしっかり摂取したいものです。
紫外線を浴びるとシミやそばかすができやすくなりますが、それは紫外線が発生させた活性酸素のせい。日焼け止めなどのUVケアと同時に大切なのが、内側からの美肌<抗酸化>対策です。体内でビタミンAに変わるベータカロテンは有名な抗酸化成分で、ニンジンに豊富に含まれます。
また、シミ対策として塗ってよし、飲んでよしとして知られるのがビタミンCですね。ビタミンCはコラーゲンを合成、強い抗酸化作用もあり肌の劣化を防いでくれる成分です。またビタミンEと一緒に働くことでさらに抗酸化作用がパワーアップします。ビタミンCは野菜や果物に多く含まれており、なかでもキウイには100g中に69mg含まれ(30〜49歳の1日摂取量は100mg)、強い抗酸化作用のあるポリフェノールも豊富なことから、美肌フルーツといってよさそうです。スーパーで年中手に入るのもうれしいですね。
そもそも抗酸化成分は、美肌対策だけでなく全身のアンチエイジングのために必要なもの。老化の原因となる活性酸素を無害化してくれる抗酸化成分、しっかり摂りたいものです。
皮膚の土台となる成分はタンパク質です。肉や魚、卵や大豆を主材料とした主菜は毎食ごとにそろえ、「パンだけ」「おにぎりだけ」という糖質オンリーの朝食はできるだけ避けるのがベター。
タンパク質をしっかり摂取した上で、ビタミンCやA、血行をよくしてくれるビタミンEも意識して摂取しましょう。ビタミンEは魚介や植物油に豊富に含まれています。
また、適度な脂質は皮膚のためにも大切。オリーブオイルなど良質の油をとることで便秘も改善し、腸内からも美肌を目指すことができます。脂質が不足すると肌がカサカサになったり、かえって肌荒れの原因にもなります。
そして水分もしっかり補給すること。せっかく栄養をとっても、水分がなければ体で代謝されませんし、肌の潤いのためにも必要です。たっぷりの化粧水だけでなく、体の内側からも潤していきましょう。
ビタミンCは熱に弱いので生で、ニンジンに含まれるベータカロテンは脂溶性なので油で炒めて……など、より効果的に成分を摂取できる調理方法を心がけたいものです。
そのほかにも、エネルギーを生み出すコエンザイムQ10や、若々しさを目指すためにも必要なレスベラトロール、年齢に負けない体づくりをサポートする成分として重要な役割を果たしていると言われるNMNなど注目の成分はまだまだありますが、食物からはとりにくいものも。
忙しかったり好き嫌いがあったり、自炊のレパートリーが限られるなどバランスよく食べたくても難しい場合も多いもの。そんな時は高品質のサプリメントに頼るというのも手ですね。
参考文献
『からだにおいしいキッチン栄養学 不調に効くレシピ136品』(高橋書店)、『名医がすすめる最強の食事術“一生健康”パワーサラダ』(日本文芸社)
健康長寿ネット